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【出典】Homemade Low-Fat Dog Food Diets - Whole Dog Journal
【出典】先の内容の抜粋
愛犬のための手作り低脂肪ごはん:初めてでも安心!かんたんレシピガイド
1. はじめに:愛犬の健康のために、今日から始める手作りごはん
「愛犬の健康のために、何か特別なことをしてあげたい」—そんな優しい飼い主さんの気持ちに応えるのが、愛情たっぷりの手作りごはんです。特に、高トリグリセリド血症(血液中の中性脂肪が高い状態)や膵炎、さらには慢性膵炎、膵外分泌不全(EPI)、炎症性腸疾患(IBD)、リンパ管拡張症といった特定の健康問題を抱えるワンちゃんにとって、脂肪を抑えた食事は大きな助けとなります。
この記事では、犬の栄養専門家であるスティーブ・ブラウン氏が考案した、栄養バランスの取れた4つの低脂肪レシピを、誰にでも分かりやすく解説します。専門家によって計算され尽くしたレシピなので、初めての方でも安心して挑戦できます。愛犬の体を内側からサポートし、毎日の食事がもっと楽しく、もっと健康的な時間になるよう、一緒に学んでいきましょう。それでは、レシピに取り掛かる前に、手作りごはんを成功させるための基本的な準備と知識から見ていきましょう。
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2. 準備と基本の知識:これだけは押さえたい3つのポイント
手作りごはんを始める前に、いくつか大切なルールがあります。以下の3つのポイントを押さえるだけで、安全で栄養満点なごはんを作ることができます。
1. 食材の正しい調理法 食材によって最適な調理法は異なります。愛犬の安全のために、以下のルールを必ず守ってください。
骨なし肉: 生でも、加熱してもどちらでも大丈夫です。骨付き肉: 必ず生で与えてください。加熱した骨は硬くなり、砕けると鋭利な破片になって消化管を傷つける危険があります。
野菜: 消化しやすくするために、軽く加熱するか、フードプロセッサーなどで細かくピューレ状にしてください。炭水化物(芋類や穀物): 必ず加熱し、完全に火を通してください。
2. 適切な食事量の目安 レシピの分量は、体重約23kg(50ポンド)で平均的な活動量の犬が1日に必要とする約1,000キロカロリーを基準に作られています。
これを基に、愛犬の体重や活動量に合わせて量を調整しましょう。
体重11kg程度の犬: 1日の量は約600kcal(基準レシピの半分強)体重45kg程度の犬: 1日の量は約1,700kcal(基準レシピの2倍弱)個体差があるため、愛犬の体重の増減を見ながら最適な量を見つけてあげてください。
3. 脂肪のバランスの重要性 専門家のスティーブ・ブラウン氏は、健康的な脂肪バランスを保つために、異なる種類の肉を使い分けることを推奨しています。
鶏肉などの家禽類: オメガ6脂肪酸(リノール酸)が豊富です。牛肉などの反芻動物の肉: 飽和脂肪酸が豊富です。 リノール酸は必須脂肪酸ですが、多すぎても少なすぎても、食物アレルギーと間違われやすい皮膚トラブルの原因になることがあります。鶏肉と牛肉のレシピを日替わりや週替わりで与えることで、自然と脂肪酸のバランスが整い、愛犬の健康維持につながります。
基本を理解したところで、いよいよ具体的なレシピを見ていきましょう。まずは鶏肉を使った、オメガ3が豊富なレシピからご紹介します。
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3. 専門家が考案した4つの低脂肪レシピ
ここでご紹介する4つのレシピは、犬の栄養専門家スティーブ・ブラウン氏によって考案されたものです。すべてAAFCO(米国飼料検査官協会)が定める成犬の維持基準を満たす、またはそれを上回る栄養バランスが計算されていますので、安心して毎日のごはんに取り入れてください。
3.1 レシピ1:骨なし鶏肉の栄養満点ごはん
このレシピのポイント
鶏もも肉を使うことで、サプリメントに頼らず、食材から自然な形で必須脂肪酸であるオメガ3(脳や皮膚の健康をサポートするDHAやEPAなど)を摂取することができます。
材料リスト
鶏もも肉(皮と余分な脂肪を取り除いたもの):14オンス (約397g)さつまいも(皮付きで焼いたもの):1ポンド (約454g)ブロッコリーの茎:1/2ポンド (約227g)鶏レバー:2オンス (約57g)鶏ハツ:1オンス (約28g) (またはレバー3オンス(約85g)、ハツなしでも可)卵殻パウダー:小さじ1杯ヨウ素添加塩:小さじ1/4杯ビタミンE:40~120 IU (市販の液体サプリメントで約2~6滴に相当)
作り方の手順
1. さつまいもを焼き、ブロッコリーの茎を軽く茹でるかピューレ状にして、十分に冷まします。2. 鶏もも肉、レバー、ハツは生または加熱し、愛犬が食べやすい大きさにカットします。加熱した場合は、これも十分に冷ましてください。3. 大きなボウルにすべての材料(卵殻パウダー、塩、ビタミンEを含む)を入れ、均一になるまでしっかりと混ぜ合わせたら完成です。1食分ずつ小分けにして冷蔵または冷凍保存すると便利です。
なぜこの材料なの?(栄養ミニ解説)
鶏もも肉: 低脂肪な胸肉ではなく、あえてもも肉を使います。もも肉には、健康な皮膚や被毛に欠かせないオメガ3脂肪酸が胸肉よりも豊富に含まれているため、脂肪のバランスを整える上で非常に優れた食材です。卵殻パウダー: 愛犬の骨や歯の健康を維持するために不可欠なカルシウムを補給します。卵の殻を乾燥させて粉末にした、自然なカルシウム源です。ヨウ素添加塩: 食材だけでは不足しがちなヨウ素を補うための重要な役割があります。ヨウ素は、甲状腺ホルモンの生成を助け、代謝を正常に保つために必要です。
栄養情報
総カロリー: 1,007 kcal脂肪含有量: 22g / 1,000 kcalオメガ6:オメガ3比率: 7:1
3.2 レシピ2:赤身牛肉と彩り野菜のごはん
このレシピのポイント
鶏肉とは異なる脂肪酸組成を持つ牛肉を使い、オイルを加えて脂肪酸のバランスを最適に調整するレシピです。
材料リスト
牛ひき肉(赤身95%):12オンス (約340g)白米(炊いたもの):12オンス (約340g)レッドリーフレタス:6オンス (約170g)牛レバー:1オンス (約28g)牛ハツ:1オンス (約28g)骨粉:小さじ1.5杯ヘンプオイル:小さじ3/4杯(またはクルミ油 小さじ3/4杯、キャノーラ油 小さじ1.5杯で代用可)タラ肝油:小さじ1/4杯昆布(ケルプ):小さじ1/4杯ビタミンE:20~100 IU (市販の液体サプリメントで約1~5滴に相当)
作り方の手順
1. 白米を炊き、レッドリーフレタスを軽く茹でるかピューレ状にして、十分に冷まします。2. 牛ひき肉、レバー、ハツは生または加熱し、食べやすい大きさにします。加熱した場合は、これも十分に冷ましてください。3. すべての材料(骨粉、各種オイル、昆布、ビタミンEを含む)を大きなボウルに入れ、よく混ぜ合わせたら完成です。
なぜこの材料なの?(栄養ミニ解説)
赤身牛肉: 飽和脂肪酸が豊富で、鶏肉とは異なる種類の脂肪を摂取できます。鶏肉と牛肉のレシピをローテーションすることで、より理想的な脂肪バランスを実現できます。ヘンプオイル/クルミ油: 牛肉だけでは不足しがちなオメガ3脂肪酸を補い、全体の脂肪バランスを整えるために加えます。昆布(ケルプ): 海藻の一種で、ヨウ素の優れた天然の供給源です。ヨウ素添加塩の代わりとして、ミネラルバランスを整える役割を果たします。
栄養情報
総カロリー: 1,015 kcal脂肪含有量: 24g / 1,000 kcalオメガ6:オメガ3比率: 4:1
3.3 レシピ3:お肉と魚のミックスごはん(大容量)
このレシピのポイント
鶏肉、牛肉、そして魚を組み合わせた、バラエティ豊かなレシピです。一度にたくさん作れる大容量なので、忙しい飼い主さんの作り置きにもぴったりです。
材料リスト
全粒粉マカロニ(茹でたもの):3ポンド (約1.36kg)鶏もも肉(皮と脂肪を取り除いたもの):2ポンド (約907g)牛ひき肉(赤身95%):1ポンド (約454g)ブロッコリーの茎:1ポンド (約454g)レッドリーフレタス:1ポンド (約454g)鶏レバー:1/2ポンド (約227g)牛ハツ:1/2ポンド (約227g)イワシの缶詰(水煮のもの推奨):1缶 (3.5オンス/約99g)大きな卵の卵白:1個分卵殻パウダー:小さじ4杯昆布(ケルプ)ミール:小さじ1杯ビタミンE:200 IU以上 (市販の液体サプリメントで約10滴以上に相当)
作り方の手順
1. マカロニを茹で、ブロッコリーとレタスを軽く茹でるかピューレ状にし、すべて十分に冷まします。2. 鶏もも肉、牛ひき肉、レバー、ハツは生または加熱し、食べやすい大きさにします。加熱した場合は、これも十分に冷ましてください。3. イワシは水気を切ります。すべての材料を大きな容器で混ぜ合わせ、1食分ずつ小分けにして冷凍保存すると、毎日のごはんの準備がとても楽になります。
なぜこの材料なの?(栄養ミニ解説)
全粒粉マカロニ: エネルギー源となる複合炭水化物です。ゆっくりと消化されるため、腹持ちが良く、安定したエネルギーを供給します。イワシ: オメガ3脂肪酸、特に脳や目の健康に良いとされるDHAやEPAの優れた供給源です。食事に多様性をもたらし、栄養価をさらに高めます。
栄養情報
総カロリー: 4,206 kcal脂肪含有量: 24g / 1,000 kcalオメガ6:オメガ3比率: 5:1
3.4 レシピ4:骨付き鶏肉の生食ごはん(RAW)
このレシピのポイント
このレシピは生食(RAW)専用です。骨付き肉を使うことで、自然な形でカルシウムとリンを摂取できます。
【最重要注意点】骨を加熱すると砕けやすくなり、消化管を傷つける危険があるため、骨付き肉は必ず生で与えてください。
材料リスト
鶏の首肉(皮と脂肪を取り除いたもの):6オンス (約170g)鶏もも肉(皮と脂肪を取り除いたもの):1/2ポンド (約227g)さつまいも(皮付きで焼いたもの):1ポンド (約454g)ブロッコリーの茎:1/2ポンド (約227g)鶏レバー:3オンス (約85g)ヨウ素添加塩:小さじ1/4杯ビタミンE:40~100 IU (市販の液体サプリメントで約2~5滴に相当)
作り方の手順
1. さつまいもを焼き、ブロッコリーの茎を軽く茹でるかピューレ状にします。これらは必ず調理し、十分に冷ましてください。2. 鶏の首肉、鶏もも肉、鶏レバーは生のまま、愛犬が食べやすい大きさにカットします。3. 十分に冷めた野菜と生の肉、残りのすべての材料をボウルでよく混ぜ合わせたら完成です。
なぜこの材料なの?(栄養ミニ解説)
鶏の首肉(骨付き生): 加工されたサプリメントではなく、食材そのものからカルシウムとリンをバランス良く摂取できる、非常に優れた食材です。骨を噛むことで、歯の健康維持にも役立ちます。
栄養情報
総カロリー: 995 kcal脂肪含有量: 24g / 1,000 kcalオメガ6:オメガ3比率: 7:1
これらのレシピを基本に、愛犬の好みや体調に合わせてアレンジすることも可能です。次のセクションでは、よくある質問と材料の代用について解説します。
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4. よくある質問と材料の代用について
手作りごはんを始めると、いろいろな疑問が出てくるものです。ここでは、飼い主さんからよく寄せられる質問にお答えします。
Q: 鶏もも肉の代わりに、もっと低脂肪な鶏胸肉を使ってもいいですか?
A: 残念ながら、このレシピでは推奨されません。鶏胸肉は脂肪が少ないですが、健康な脂肪バランスに必要なオメガ3脂肪酸も少なくなってしまいます。レシピは、鶏もも肉に含まれる良質な脂肪を計算に入れて作られているため、もも肉を使うようにしてください。
Q: レシピに載っている野菜の代わりに、他の野菜を使ってもいいですか?
A: はい、大丈夫です。ブロッコリーやレタスの代わりに、ほとんどの緑黄色野菜(ほうれん草、セロリ、ニンジン、インゲンなど)で代用できます。愛犬の好みや、手に入りやすい旬の野菜を使ってアレンジを楽しんでください。
Q: 卵殻パウダーと骨粉は、どちらを使えばいいですか?
A: どちらも優れたカルシウム源として使用できます。もし手元にあるもので代用したい場合は、以下の比率を目安にしてください。卵殻パウダー小さじ1杯に対し、骨粉は小さじ1.5〜2杯で置き換え可能です。
Q: 生肉を扱うのが少し不安です。衛生面で気をつけるべきことはありますか?
A: とても大切な質問ですね。生肉を扱う際は、人間と同じように食中毒に注意が必要です。調理の前後は必ず石鹸で手を洗い、肉と野菜でまな板を分けるか、肉を切った後はその都度、調理器具を熱湯消毒しましょう。調理後の作業台や床もしっかりと拭き掃除をしてください。正しい知識で、安全に手作りごはんを楽しみましょう。
疑問は解消されましたでしょうか。最後に、皆さんが自信を持って手作りごはんを続けていくためのメッセージをお伝えします。
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5. 最後に:自信を持って、愛犬との食生活を楽しみましょう
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。手作りごはんと聞くと、少し難しく感じるかもしれませんが、大切なのは完璧を目指しすぎないことです。まずは週に一度、この中のレシピを一つ試してみることから始めてみませんか?
この記事で紹介した知識とレシピは、皆さんが自信を持って愛犬の健康をサポートするための、心強い味方になるはずです。愛犬が喜んでごはんを食べる姿は、何にも代えがたい喜びを与えてくれます。
さあ、今日から愛犬との食生活をもっと豊かに、もっと楽しくしていきましょう!