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仔猫と生鶏むね肉
「●●社のフードからこちらのフードに切り替えたいけど、食べてくれません」
「生肉を与えてみたけど、食べないの」・・・というお話は以前からよく耳にします。
気難しい猫は多くいますが、犬にもそんなイライラさせられる子の相談を時々いただきます。😸猫を中心に書きますが、🐶犬もほぼ同じです。
子どもはお菓子やアイスクリームが大好きですが、だからといって、その食べ物が最適な栄養であるとは限りません。
ドライフードやペット用のおやつをずっと食べてきた猫の中には、食事を変えることにかなり抵抗があり、健康的な食事に移行するのに数週間かそれ以上かかる場合があります。
生肉+αや手作り食も含めて、新しいフードへの移行は、単に新しいフードを与えるだけではうまくいかないことがあります。
時間や忍耐、そしてコツが必要かもしれません。
じつは、私はそのようなことで困った経験が少なく、試したことが無い方法や、お客様から教えていただいた方法、外国のネットで知った方法なども書きますのでご了解ください。今後新たな方法が見つかりましたらココに追記します。
◆ 温めて与える
肉食の犬や猫の本来の食べ物は、体温の残った獲物です。
冷蔵庫に入れてあった生肉も、試しに温めてから与えてみてください。
◆
低品質のドライフードを混ぜる
安価な低品質のフードの方が原材料の欠点を隠すために、様々な人工香料や化学物質が使用されています。
ペットフード企業は、人工的に作られたフレーバーコーティングに多額のお金を払っています。
匂いが強く、ペットが食器に行くように興味を持ってもらえれば、おそらく食べるだろうと彼らは知っています。 これらの味覚物質は、ドライフードや缶詰のフードに混ぜられて、食欲をそそる香りを改善します。
基本的に、猫や犬の鼻が食べ物に価値があると判断した場合、それがペットの健康にとって良いかどうかにかかわらず、企業はそれを使用します。
安価なフードをビニール袋に入れて木槌などで砕いて粉にし、混ぜてみてください。
食べてほしい方のフードや生肉、生魚に慣れてきたら、徐々に中断してください。
選んで食べる場合は、両方を細かくしてください。
まずは慣れさせてください。
B-ブログ: 食べないはずの食材を食べる謎 <猫>
◆ 安全で害のない香りを加える
英国放送協会BBCは、腐った肉に含まれる 2つの化学物質(プトレシンとカダベリン)がペットフードの嗜好品であると主張しています。
非常に臭い添加物から内臓濃縮物まで、ペットフード会社はフードを美味しくするためにいくつかの驚くべき成分に目を向けています。
猫の嗜好性は、うま味や「こく味」と呼ばれる味覚の日本料理に非常によく似ているとのことです。猫は肉や魚介類が豊富な日本食に特に惹かれます。
猫は腐った魚に含まれる化合物にたまらなく惹かれます。世界中のペットフード会社が日本の食材を研究しているようです。
お知り合いに日本食に詳しい人がいましたら、その方からお知恵を拝借してください。
いしる・魚醤、ナンプラー・ニョクマムなど、ほんの少量を水で薄めてフードにスプレーしてみる?ホタテの水煮缶などの汁を薄めても良いかもしれません。
会社の猫は「さけ中骨水煮缶」が大好物です。
◆ 干からびたミミズ
雨上がりの歩道、干からびたミミズを見つけたら、粉末にして振りかけてください。
試したことはありませんが、猫も犬も喜んで食べると、昔ペットフード会社の社長に聞いたことがあります。
会社の周辺では最近見かけなくなってしまいました。農薬や除草剤が原因と思います。
◆ 1日履いた靴下
BBCの記事によると、「動物は糞便を食べる。動物が食べたくなるような、でも飼い主が買わなくなるような嫌な臭いになってはいけないので、ペットフードメーカーは本当に苦労しています」とのこと。
ドライフードでしたら、1日履いた靴下の中に入れてシャカシャカ。
家族の誰の靴下を好むかはわかりません。
その匂いや、糞便の匂い、腐った肉の匂い、腐った魚の匂いをアロマ抽出できないでしょうか?アロマの抽出方法ご存じでしたら、ご検討ください。
◆ フライパンで油の抽出
毎回違うドッグフードを購入していただけるお客様が数人来店されます。すぐに飽きて食べなくなるとのことです。そのお客様の犬には、毎回肉を焼いて細かく切って混ぜて与えているとのこと。ご自身が食べている肉より高額な肉だそうです。
昔、警察犬の訓練士の人に教えていただいた方法、鶏の心臓をフライパンで乾煎り、そこから出てくる油でコーティング。
犬の体調が悪い時、これさえ与えたら犬が元気になるとのことでした。
😸猫にも、この方法でしたら食べてくれるかもしれません。フライパンで焼いた魚の油でも良いかしらん?
◆ おススメしませんが、常温で10時間ぐらい経過した生肉
写真の片目の猫は、会社にいる猫です。
西日本豪雨の時に会社の外で両目が見えずに泣いていたずぶ濡れの子猫、獣医さんに連れて行って片目は治り、里親募集していましたが・・・。
この仔には、最初から鶏肉を生のまま与えています。朝与えても少ししか食べず、夕方残りを食べています。一般的には冷蔵庫から出して30分以内といわれていますが、少し古くなった肉を好みます。
生の手羽先もハサミで3つに切り分け(手羽中2つと先)全部骨ごと平らげます。賞味期限が2日以上あるものを買って与えています。小アジや小イワシもそのまま食べています。鰹節もメーカーを選んで食べます。ドライキャットフードも食べます。
カツオのタタキは食べるのに、お刺身も生肉も食べない猫もいます。肉や魚を表面だけ、カセットボンベのバーナーで炙ると、食べてくれます。鮮度を落とすことになるから・・・かもしれません。
ささみジャーキー をミルで粉末にして混ぜて、成功したお客様の犬もいます。ある意味これも少し古くなった加熱した肉の部類です。
◆ 決まった時間に食べる分だけ与える
たとえば1日2回、20~30分置いてから残りは下げて空腹になるのを待ちます。
健康体でしたら、水だけ与えて、食べさせたい生肉などのフードを12時間後に20~30分与えて様子を見てください。
12時間後に正常で健康的な空腹反応があれば、新しいものを試してみようと思わせることができます。
食事時間が決まったら、空腹感をうまく利用するために、毎回の食事の量を少し減らしていく必要があります。正常な空腹感を利用しましょう。
給餌の前におもちゃで運動させるのも、食欲を刺激するのに有効です。
24時間以上は間隔を開けないでください。
お仕事などの理由で、長時間間隔が空く場合は、いつものフードとは別に凍らせたフードも置いておくことで、時間差で分けて与えることができます。
◆ 骨のスープでお茶漬け
水分補給にもなります。天然魚のスープでも良いと思いますが、養殖魚は使わないでください。
植物油や添加物、塩を使用していない人間用のツナ缶の魚をつぶし、3カップほどの水を加えて、15分ほど放置してつくった、ツナウォーターも試してください。余ったスープは製氷機で冷凍保存。
風味のある水を使うことで、水分摂取量も増やすことができます。
加熱する場合は、牛肉でも豚肉でもラム肉でも、肉の塊の無いスープを試してください。
これも、獲物の体温を目指して少し温めたら嗜好性が高まることがあります。
飲み水は別に与えてください。
◆ 低炭水化物のフードをしばらく与える
生肉は炭水化物ゼロです。肉食動物の猫も犬も、炭水化物は必要ありません。
ドライフードが大好きで、生肉を食べてくれない 炭水化物中毒 のペットは、生肉へ移行する前に、できる限り低炭水化物のフードに馴らしておくと成功するかもしれません。
◆ ゲーム
ドライフードを与えていましたら、食器に入れる代わりに、ゲームに変えてみましょう。ドライフードを1個か2個ずつ部屋のあちこちに投げて、何度も往復して「探す」ようにさせるのです。
ドライフードを投げるゲームをすることでカロリーを消費し、食欲を刺激して、途中で投げた生肉や生魚を食べるかもしれません。また、猫とのふれあいを通じて、室内飼いの猫にありがちなストレスや退屈を解消することもできます。
猫の鼻は私たちよりもずっと敏感です。食器棚の中のドライフードの匂いを嗅ぎ分けることができます。匂いが漏れない方法で保管して置き場所を察知されないようにしてください。
◆ 撫でてあげる
猫が食べさせたいフードの入った食器の前にいるときに、撫でてあげましょう。撫でられると刺激されて食べるようになる猫もいます。
◆ 好きなおやつを利用する
それが絶対おすすめしないチュールであっても、人間の赤ちゃん用のベビーフードでも、カニカマでも少量食べさせたいフードの上に置き、次に食べさせたいフードの中に押し込み、徐々に馴らしていく。この場合も、獲物の体温になるように少し温める。(ビニール袋に入れて、しばらくお湯に沈める方法もあります)
◆ パルメザンチーズ・マタタビ
多くの猫は本物のパルメザンチーズが大好きです。ふりかけたり、混ぜ込んでください。
私は、マタタビの粉をほんの少し使うことがあります。
◆ 骨付き生肉
会社に現れる野良猫達は、手羽先、手羽中、手羽元など、噛み砕いたら骨髄が出てくる部位を好む野良猫がほとんどです。大きな猫には手羽元を骨ごと与え、骨と髄も食べていきます。たぶん、歯石なしの白い歯のままだと思います。
これは、いわゆる「カリカリ」と似た食感です。
猫も犬も、生骨はときどき与えなくてはいけません。加熱した骨は絶対与えないでください。
途中で捨てられたと思われる歯に問題がある猫には、胸肉やモモ肉、市販のサラダチキンを、一口で飲みこめる大きさにハサミで切って与えています。
(サラダチキンは添加物などの問題で要注意。ご自身で作ることも検討してください)
◆ ほんの少し混ぜ込む
たとえば、生肉に移行したい場合、カリカリしか食べない猫のカリカリの中に、食べ残しても毎回ほんの少し生肉を入れ、その匂いと食感に慣れさせてください。
あるいは、ドライフードを砕いて、生肉の上に振りかける。
肉は一口で飲みこめるように小さく切ったり、包丁で粗みじん切り。
◆ 歯茎に・・・
猫の機嫌を損ねないようであれば、少し歯茎に優しくこすりつけてみてください。新しいフードの味や食感に興味を持つようになるかもしれません。しかし、あくまでも優しく行い、ストレスを与えて食べ物嫌いにさせないようにしましょう。
◆ 前足に・・・
猫の機嫌を損ねないと思うなら、ほんの少し前足につけて、猫がなめるようにします。ドライフードに移行する場合はドロドロにして、生肉だったらネバネバ。
猫にストレスを与えないように注意してください。繰り返しになりますが、食わず嫌いにならないようにするためです。
◆ シリンジフィーディング
注射器の針の無いシリンジ。選択肢のひとつですが、食わず嫌いにならないよう、手際よく根気よく行う必要があります。シリンジフィーディングを行う場合、満腹にさせることが目的ではありません。ほんの少し。シリンジを通り抜けるように細かくする必要がありますが、ドライフードでしたら、たとえば乳鉢などで細かくし、水かスープでピューレに、生肉もピューレにしてください。
少なくとも新しいフードの味と食感を体験させることができます。シリンジ給餌の最も良い方法は、床に座り、あなたの足の間に猫を入れ、猫があなたと同じ方向を向くようにすることです。
そして、シリンジを使って、猫の口の横に滑り込ませ、ほんの少し与えます。
このとき、口の中に入れすぎないように注意してください。吐き出すかもしれませんが、味や食感に慣れさせるだけです。ストレスを与えないようにしてください。
私は獣医さんにもらったシリンジを数本持っています。
目的は違いますが、生卵や肉のペースト、薬をこの方法で何度も与えたことがあります。
◆ 多頭飼いの場合
ストレスの少ない環境で一人で食べるのが好きな猫もいます。
そういう猫を別の静かな部屋に連れて行き、手から与えてみる。
何度か手で食べさせると、やがて目的のフードを食器から食べるようになる場合があります。
◆ 購入先を変える
過去に食べなかった生肉。同じ部位の肉を違うお店で買って与えたら、食べてくれたことは何度もあります。
価格が高い食材が良いわけではありません。
鮮度と品質、お店で使用している薬品に起因すると思います。
魚の場合も同様です。私の苦手な生臭い魚を好む猫が大半です。
二年ほど前に、通販で取り寄せしているお客様からいただいた人間の生食用の「鹿児島県産鶏むね肉」と「イオンの鶏むね肉」、私が主に購入している「鶏むね肉」を、食にうるさい毎日現れる野良猫に与えて、評価してもらったことがあります。賞味期限も同じにしました。結果は予想通りでした。
◆ ゼラチン
魚のスープや骨のスープなどで、ゼラチンを使って煮こごりにを作る。
その中に食べてほしい食材を混ぜてみる。
私が時々作る手作りフード(😸🐶兼用)ゼラチンは使わず解凍しても流れない「葛」を使って固め、冷凍保存にしています。
◆ 繰り返す
何もしなくても突然「内なる肉食」に目覚め、食べてほしいフードを食べ始めることがあります。
何度でもチャレンジしてください。
一週間後、数か月後、数年後、成功するかもしれません。
◆ 歯周病 <追伸-2022/10/09>
会社に突然現れて、子猫を産んでしまった口臭の有るメス😾は、たぶん今まで、缶詰か超加工食品を与えられてたようで、少し大きな生肉を与えても食べません。
ハサミで小さく切って与えたら、食べるようになりました。
猫の口臭の原因で一番多いのは歯周病です。歯周病が悪化して、食べたくても痛くて食べられなかったようです。猫は歯からの痛みを含め、痛みを隠すことの達人(猫)です。多くの猫が比較的若いうちに歯の病気にかかってしまいます。実際、4歳以上の猫の50~90%が歯肉炎、歯周炎、歯槽膿漏など、何らかの歯の病気にかかっていると言われています。
野良猫が自然食(獲物)を食べている場合、歯石の蓄積は劇的に少ないという研究結果があります。これが、猫を超加工食品や缶詰から、生食に移行させると、口腔変性の発生速度を遅らせることができる理由です。
子猫のころから骨付き肉を与えていると、ある程度予防することができますが、一度も歯ブラシをしたことが無ければ、獣医師による口腔検査をご検討ください。
◆ 鶏肉の場合 <追伸-2022/12/04>
鳥インフルエンザの流行が始まると、食べ無くなることがあります。たぶん、養鶏場で・・・
ササミは内臓に近い部位なので、薬品が多く振りかけてあり?繊維質の間からしみ込んでいることがあるようです。会社に来る野良猫達に不評なので、胸肉かモモ肉を与えています。
◆ 魚の場合 <追伸-2022/12/04>
養殖魚や、天然魚でも薬品が振りかけてあると食べません。たとえば、マグロの切り出しや海鮮ちらし寿司のプラスチック容器に張ってあるシールに記載されている薬品です。
移動させることが少ない、短冊などをお店で切ったお刺身は記載しなくてもよいとのことです。
生サンマは食べるのに、冷凍サンマも不評です。氷の中に入れてある薬品がしみ込むからかも?。
魚のアラも、一度洗ってから与えたほうが良いかもしれません。
生臭い🐟は、食べてくれます。生臭くない魚は・・・
◆ ペットのミルク <追伸-2022/12/09>
大人になった猫の中には、子猫の頃の記憶がよみがえったり、乳脂肪の味が好きになったりして、今でもミルクを欲しがることがあります。
市販の代用乳、あるいは
子猫用自家製ミルクのレシピ を参考にして、食べさせたい食事を食べ始めるまで、少量、目的の食事と混ぜてください。
◆ 与える場所を変える <追伸-2023/02/01>
会社に居ついてしまった歯周病の猫。いつも事務所で生肉などを与えていましたが、生の骨付き手羽元を与えても食べなかったのに、先週、倉庫の出入り口の外で野良猫の食べ残しの手羽元を見つけて食べていました。その場所だったら食べることに気が付きました。
時々、与える場所を変えてください。
フローリングのワックスの匂いや、洗剤の香り、除菌の化学物質など、人間が気にしないものに反応しているかもしれません。(私はほとんど掃除をしないのですが、食べ散らかして乾いてこびりついた生肉の破片だけは、除菌アルコール・ウェットティシューで拭いていました。今週から水だけで掃除をして様子を見ています。)
【注意】
食事の変更を行うのは、猫が健康なときがベストであることを心に留めておいてください。病気の猫に新しい種類のフードを受け入れさせようとするのは問題です。また、体調の悪い猫が新しいフードを自分の不快感と結びつけてしまうと、食わず嫌いになってしまう可能性さえあります。食材の品質には十分注意してください。
【メモ】